義実家とは?
自分が生まれ育った家のことを「実家」といいますが、結婚して、配偶者の家のことを「義実家」と呼ぶことがあるようです。
配偶者の父親や母親のことを「義父」とか「義母」と呼ぶのと同じ感覚で「家」に対しても「義理の(実)家」という意味で「義実家」と表現するわけです。
字面を見れば、なんとなく意味合いはわかる「義実家」ですが、実は日本語としてはやや違和感があると捉えられる場合が多いようです。
というのも、本来配偶者の実家を示すのであれば「義実家」ではなあく「婚家」と言うのが古くから使用されてきた日本語の用法であるからです。
「義実家」という言葉には、本来の「実家」とは異なり、社会的な立場などからもう一つの家となったような意味合いが感じられますが「婚家」という言葉には、実家から嫁いで、新たに配偶者の家が自分の家となった、というような意味合いが強く感じられます。
現代の家制度の影響
義実家という言葉には、実家ともうひとつの家、というイメージがありますが、婚家には実家を離れて嫁ぎ先の家が新たに自分の家になるという、家制度の縛りの強さのようなものが感じられます。
そう考えると、義実家という言葉は、現代の結婚における家と家との関係を象徴するような新しい日本語といえるかもしれません。
今はまだ配偶者の実家といえば「婚家」と表現するのが正しい日本語と捉えられますが、現状の家制度が定着していけば、やがて「義実家」という言葉も正しい日本語として定着する時がくるのではないでしょうか。
実際、最近出版された『明鏡国語辞典第三版』の中には「義実家」という言葉が見出し語として採録されているそうです。
話し言葉の中で「義実家」という言葉を使うことはほとんどないのではないかと思われますが、ブログなどでは使うこともあるかもしれませんね。
気軽に文章が載せられるインターネット上などでは、義実家をいう表現をしても全く問題はないでしょうが、「義実家」という言葉に違和感を感じる人もいる、ということを頭の片隅にいれておくと良いでしょう。
